物語

パン屋にいくと、なにかのお話の、それはヨーロッパのどこかの街角で魔法使いに出会ったり、だれかが本屋でいろいろな本を手に取ってその装丁に見入っていたりするようなお話で、そういう背景に流れていそうなチェロの曲が流れていました。

 

ジャンルとかはわからないのですが、聞くと、いろいろなお話が想像できる曲が私は好きで、映画のサントラ集とかはお話のために作られたりしているのもあるのでよく聞いていました。

 

それでそういう曲を聴いたら思いつくような物語を自分で書いたりするのも、細々と続けているのですが、あまり上達しません。だけどこないだ学校の後輩が絵を描いてくれて、あるお話で一緒に絵本をつくりました。

 

そのお話は、レモンを栽培しながらレモンに関する商品を売る店を営んでいる主人公と、そこに集まる登場人物やレモンの木のお話です。ひとつ書いたら、いろいろ変な登場人物が浮かんできたので、シリーズにしてみようと、3つくらい書いてみました。どこかしらみんな、コンプレックスがあったり、他から変だな、と思われていたりします。

 

レモンのお話にしようと思ったのは、前に深夜ラジオでレモン農家の人のインタビューがやっていて、おもしろいと思ったからというだけですが、その後輩の子が、私のお話を描いてもらうにはもったいないすばらしい絵描きさんで、その絵を見ているとまた別の登場人物がいたらいいなと思ったりもしてしまうこともあり。少しずつそのレモンのお店の周辺のお話も広がっていけばいいと思います。